【用語解説】医療費控除とは

ゆかり
医療費ってのもバカにならないわね
わたしってデリケートだから体調を崩しやすいし
銀狐先生
ゆかりさんの場合は、会社で馬車馬のように働かされて休養不足の上、ストレスからのやけ酒で体調崩してるんだと思います
ゆかり
笑いながら言わないでくださいっ
銀狐先生
でも大丈夫、そのかかりすぎた医療費は「医療費控除」の制度でいくらか戻って来るかもしれませんよ

多くのサラリーマンは年末調整で納税が終わってしまうため確定申告を行う方は多くありません。
ですが、この「医療費控除」の申請で税務署を訪れたことがある方もいるかもしれませんね。

医療費控除とは、「1年を通した医療費が多くかかりすぎた場合には、いくらかを返してもらえる制度」のことです
ゆかり
へえ、そんな制度があるんだ
具体的にはいくらくらい返してもらえるの?
医療費控除の計算

まず、あなたの家族も含めて1/1~12/31の1年間で支払った医療費から保険金などで補てんされた金額を差し引いて「実際に支払った医療費」を計算します

ゆかり
えーと、わたしの場合は、医療費は20万円かかったけど、保険が5万円下りてるから、実際には15万円を払ったってわけね

そして、その「実際に支払った医療費」のうち、10万円を超えた分の金額を計算します。これが「医療費控除額」です。

ゆかり
わたしの場合は、15万円から10万円をひいて、5万円が医療費控除額
この5万円を返してもらえるの?
銀狐先生
いいえ、違います

実際に返ってくるのはこの「医療費控除額」に「所得税率」をかけた金額です。

ゆかり
どうして所得税率をかけるわけ?

イメージしやすくするために、少し極端な例で考えてみます。

医療費控除の考え方

あなたの所得が400万円で所得税率が20%だとしましょう。この場合、あなたの払う所得税は80万円です。

ここで、医療費控除額が100万円であった場合、所得税を計算するときには所得の400万円からこの100万円を差し引いていいのです(これを控除といいます)。
つまり、あなたが払うべきは300万円×20%=60万円でいいということです。

サラリーマンの場合は、所得税は毎月給料から天引きされて会社が代わりに納税してくれていますが、このとき医療費控除は考慮されていません。

ということはあなたは20万円分を払い過ぎていますね?この分を返してもらえるのが先ほどの「医療費控除」の制度なのです。

銀狐先生
20万円というのは、医療費控除の100万円×所得税率20%のことですね。
だから、医療費控除額×所得税率分が「払い過ぎ分」として返してもらえるというわけです。