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日本のキャッシュレス化の加速


すぐ隣のコンビニにアイスを買いに行っただけなのに

あなたもこんな経験はありませんか?
博報堂の調査では「日常的に電子マネーを使っている人」の割合も年々増加しており、2016年では40%以上の人が日常的に電子マネーを利用していることがわかります。

出典元:博報堂 生活定点 1992-2016 調査(http://seikatsusoken.jp/teiten/answer/1093.html)を元に著者作成
とはいえ、日常生活ではまだまだ現金払い派の方も多い印象を受けます。先日、私がコンビニで買い物をした際、私の前に10人ほどお客が並んでいたのですが、全員が現金で支払っていました。
「キャッシュレス後進国」と言われている日本でも2020年のオリンピックに向けてクレジットカードや電子マネー決済のインフラが急速に整備されていくと思われます。
クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済のメリットやデメリットについてご紹介します。キャッシュレス決済を正しく理解して賢く使いこなしましょう。
キャッシュレスのメリット
- 支出の管理が簡単
- ポイント還元される
- レジでの支払いがスピーディ
キャッシュレスのデメリット
- クレジットカードのリボ払いに注意
- 現金しか使えない店がある
- 残り予算がわかりにくい(という人もいる)
キャッシュレスのメリット
支出の管理が簡単
キャッシュレス化の一番のメリットはこの点だと思っています。クレジットカードや電子マネーで支払った場合、いつ・何に・いくら使ったのかはすべて自動的に記録されています。そのため、手で家計簿をつけなくても簡単に支出を把握することができます。
さらに、家計簿アプリと連携すれば、銀行口座や証券口座も含めて総合的な資産管理が手間なくできてしまいます。

ポイント還元される
現金払いでは1円も還元されることはありませんが、クレジットカードや電子マネーであれば支払い額の0.5~2%ほどがポイントとして還元されます。Edyやnanacoなどはキャンペーンなども頻繁に行われますのでいつのまにかポイントが結構たまっているということがよくあります。
平均的な2人世帯の支出は月に約31万円と言われています。年間だと372万円になりますね。もしこれをすべてクレジットカードや電子マネーで支払って1%が還元されれば約4万円分のポイントがつきます。
少しおしゃれなお店で夕食を食べられる金額です。
レジの支払いがスピーディ
電子マネーでの支払いは端末にピッとかざすだけですので、一瞬で終わります。財布から小銭をがちゃがちゃ探す手間はありません。
キャッシュレスのデメリット
キャッシュレス自体がデメリットとなることはほとんどありません。ただし、いくつか注意点があります。
クレジットカードのリボ払いに注意
リボルビング払い(リボ払い)とは、クレジットカードでどれだけ買い物しても毎月の支払い額を一定額できる支払い方式のことです。このリボ払いの問題点は、あとどれだけ支払わなければならないかを把握しづらく、知らず知らずのうちに借金が膨らんでいくということです。当然、その未払い分については利息がつきますので、利息がどんどん膨らんでいきます。
リボ払いが必要になってしまうということは、自分の支払い能力以上の買い物をしているということです。そのようなお金の使い方を見直し、リボ払いはしないようにしましょう。
現金しか使えない店もある
個人で経営しているお店などでは現金しか使えないところもあります。また、大手であってもサイゼリヤなど現金払いしか扱っていないところがあるため注意が必要です。ちょっといつものコンビニに行くくらいなら現金を持たなくてもいいと思いますが、お買い物の際には万が一に備えて現金も持ち歩いておいた方がいいと思います。

残り予算がわかりにくい(という人もいる)
キャッシュレスを敬遠する方がよく言う意見がこの「現金でないと予算管理が難しい」です。つまり、あらかじめ今月(今週)使ってよいだけのお金を財布に入れておき、その範囲に収まるように買い物をするというスタイルですね。この場合、財布を見れば残り予算がわかります。
ですが、クレジットカード・電子マネーであっても、家計簿アプリと連携させることで、支払いの履歴はもちろん残り予算もわかります。
下の画像はZaifという家計簿アプリの画面です。左が「各講座の残高確認の画面」で、右が「設定した予算があとどれくらい残っているのかを確認する画面」です。

これに関連して、はてな匿名ダイアリーに面白いご意見があったので紹介したいと思います。
これ、「カードの方が記録残るんだからいくら使ったか分かるだろ」って意見必ず出るけど、そういうことじゃないよな
水槽にどれだけ水が入ってるかを知りたいときに
「最初3Lありました。そこから-200mL、また-200mL、次に-350mL、次に-530mL、次に-140mLしました」
っていう情報だけを知らされるか
それとも目で水槽の中身を見られるか、っていう差だよ
という現金派の意見がある一方で、
「カードだと使いすぎる」がまったくわからない人間としては水槽は何個もある(財布、各口座)うえに「どの水槽も6割くらい残ってるな」みたいな曖昧感が無理だ
数字で総量いくら減ったかわかる方が断然わかりやすい
という意見もあります。

キャッシュレス決済を賢く使いましょう
キャッシュレス決済のメリットとデメリット(注意点)をご紹介しました。
キャッシュレス決済には現金決済にはない魅力があります。リスクを理解して正しく使えば怖いことは何もありません。
政府は「2025年までにキャシュレス比率を40%に上げ、さらに80%を目指す」というビジョンを掲げています。今後はさらにキャッシュレス化が加速していくでしょう。
キャッシュレスを恐れずに、正しく理解して賢く使いこなしましょう。